ヴォクシーといったミニバンを検討されてる方にとって気になるのが走行性能、ずばり「走り」ではないでしょうか?
誰もが感じている事ではないかと思いますが、どうしてもミニバンというのはその形のせいで「走らない」というイメージがあります。最近のミニバンは、そういった「走らないのではないか?」といったイメージ自体を払しょくするために、流線形で走るイメージを感じさせるフォルムへと変化してきていますが、たとえば2001年にデビューした初代ヴォクシーのフォルムを見ると、走行性能についてやや不安を感じるカタチとなっています。
もちろん走行性能の基本的な部分を決めるのはエンジンであるとは思いますが、それでも「カタチ」というのが与える印象というのは大きいですよね。
では実際のヴォクシーの走行性能はどうなっているのでしょうか?そもそもヴォクシーのテーマは「カッコイイ父親」というのが一貫されています。
テレビCMでもそのメッセージ性が強く打ち出されていますので、やはり走行性能にもそのコンセプトが活かされているだろうと予想されますね。仮にイメージが「カッコイイ父親」であるのに走行性能が悪くて全然走らないというセッティングになっていたら、コンセプトと現実の悪い意味でのギャップのせいで急速に人気を失う事になりかねません。
が、もちろん実際にはそんな不安は必要ありません。2001年のデビューからすでに10年以上支持され続けているのは、単にミニバンとしての使いやすさやエクステリアだけが理由ではなく、当然のことながら走行性能もその理由なのです。
ヴォクシーの走行性能、排気量などデータを確認
ヴォクシーの走行性能について、まずは基本的な排気量やデータについてチェックしてみたいと思います。まず排気量は2,000ccとなっておりますが、これは基本的なミニバンの排気量通りのセッティングですね。
エンジンについては、最大出力が112kW(152PS)/6,100rpmとなっており、最大トルクは193N・m(19.7kgf・m)/3,800rpmとなっています。これだけを見てもよく分からないという方もおられるかもしれませんが、基本的にまずチェックしておきたいのは「トルク」の方になるのかなと思います。
トルクというのは、「クルマを動かすのに必要なチカラ」といったイメージです。ミニバンというのはやはり大きいクルマですので、それを動かすには大きなチカラが必要となります。その大きいチカラに対してのデータが「最大トルク」という部分で表示されています。
ヴォクシーでは「193N・m(19.7kgf・m)/3,800rpm」というデータとなっていますが、これはザックリと大まかに言えば「3,800回転の際に最も大きいトルクが得られます」という意味となっています。そして、この回転数が小さければ小さいほど、「少ない回転数で大きなチカラが出せる」といったイメージとなりますので、力強い加速が可能となります。
逆に回転数が大きい場合は、ある程度アクセルを踏んでエンジンを回転させる必要が出てきますので、「アクセル操作のしやすいクルマ」といったイメージとなりす。ではヴォクシーの3,800回転という数字が小さいのか大きいのかという事になるのですが、競合となるセレナは4,400となっていて、ステップワゴンは5,000となっていますので、ミニバンの中では小さい方のセッティングとなっています。
一言で単純には言えませんが、どちらかと言えば「加速、走り重視」というイメージです。ヴォクシーのコンセプトが「カッコイイ父親」ということで、こういった加速、走り重視のセッティングになっているとも言えるでしょう。
あの分かりやすいコンセプトは、どう反映されている?
ヴォクシーのコンセプトは、先述のとおり「カッコイイ父親」という分かりやすいものとなっています。テレビCMでもそのコンセプトがハッキリと打ち出されていますが、それを踏まえた上でエンジンのデータを確認すると、競合の中で最も高トルクセッティングとなっていました。
こういった、コンセプトとエンジンのセッティングというのは、基本的に一致しているクルマが多くなっていると思いますので、競合についてもセレナならセレナのコンセプト。ステップワゴンならステップワゴンというように、ヴォクシーと同じくコンセプトがエンジンのセッティングにどう反映しているのかをチェックしてみるのは面白いかもしれませんね。
ヴォクシーの走行性能、ママにも運転しやすい?
ヴォクシーのエンジンはミニバンクラスの中では高トルクの設定ですので、加速と走り重視という形となっています。
それは逆にアクセルの踏み方に慣れが必要という部分もあるにはあるのですが、ヴォクシーについてはそういったエンジン部分以外での工夫によって、トータルの走行性能として非常に高いバランスが取られています。
視界についてはもちろん広く確保されており、変速はCVTとなっていて、変速時のショックや振動がとても小さくなっています。またクルマ全体の静粛性についてもしっかりと確保されています。
ヴォクシーの走行性能、サポートシステム関係をチェック
ヴォクシーの走行性能について、基本的なサポートシステムについては全て網羅されています。追突の回避や、車線逸脱を知らせてくれるシステムなどなど、最新のクルマに搭載されている安全サポートシステムの装備についてはきっちりと装備されています。
まとめ
ヴォクシーの走行性能について見てきましたが、いかがでしょうか?コンセプトと走行性能についってしっかりと一致しているヴォクシー。その走行性能を実際に確かめてみたい方は、ぜひお店に足を運んで試乗をされてみてはいかがでしょうか?